2025/07/10 18:06

こんにちは。株式会社FCSの川村信吾です。
私はこれまで、消防設備士として数多くの現場で防災点検や安全管理に携わってきました。
その中で常に感じてきたのが、「備えているはずなのに、いざという時に使えない防災グッズ」の多さです。
今日はそんな現場の実感から、“本当に使える備え”とは何か?についてお話しさせていただきます。
■ 備えている「つもり」がいちばん危ない
私たちが点検で伺ったご家庭や施設で、こんなやり取りをよく耳にします。
「あ、防災バッグ?どこだったかな…押し入れの中にあるはずです」
「たぶんあると思いますけど、最近中身は確認してないです」
これ、実はとても危険な状態です。
なぜなら、災害が起きた瞬間というのは時間との勝負。
命を守る「ゴールデンタイム(発災から72時間)」の間に、すぐに持ち出せない備えでは意味がないからです。
備えは「見える場所に」「すぐ使える形で」「家族みんなが共有できる」ことが大切。
それが、私たちFCSが目指している防災のスタイルです。
■ 見た目・使い勝手・中身。全部そろって“備え”
防災グッズというと、多くの方が“赤や銀のリュック”をイメージすると思います。
でも実際にそれを玄関やリビングに置いておくのって、なかなか難しいですよね。
私たちはそこに着目し、見た目にも生活に溶け込む防災グッズを開発しています。
たとえば現在準備中の「防災チェアー」は、椅子型の収納ボックスに防災グッズを詰めた商品。
玄関や廊下に自然に置けて、座ったり荷物を置いたりしながら、万一の際には中身をそのまま持ち出せます。
デザインだけではありません。中に入れるアイテムもすべて、私自身や防災士チームで選定した「本当に必要なもの」ばかり。
使わないグッズがあっても意味がありません。“使える備え”だけを、厳選しています。
■ 法人・施設にも「現場目線の備え」を
個人向けだけでなく、私たちは福祉施設や保育園、企業の防災導入支援にも力を入れています。
多くの施設では、「備蓄はあるけれど更新されていない」「補助金が使えるのに情報が届いていない」という課題も見えてきました。
私たちは防災のプロとして、その施設や組織に合った“最適な備え”をご提案しています。
商品だけでなく、避難訓練や講話といった“知識の備え”もお届けしています。
■ 防災は「習慣」になる時代へ
かつてのように、「防災は一度揃えたら終わり」ではなく、
これからは「暮らしの中に備えがあるのが当たり前」という時代になっていくと、私は確信しています。
災害はいつ起こるか分かりません。
でも、備えることは今すぐ始められます。
私たち株式会社FCSは、皆さまの暮らしに“安心の選択肢”をお届けできるよう、これからも現場に根ざした防災を提案してまいります。
株式会社FCS 代表
川村 信吾