2025/07/10 18:04
こんにちは。株式会社FCS代表の川村真吾です。
私たちは消防設備士・防災士として、これまで数多くの災害現場、避難訓練、備蓄提案に関わってきました。
その中でいつも強くお伝えしているのが、「災害発生からの72時間」=“命を守る3日間”の重要性です。
■ なぜ「3日間」が生死を分けるのか?
災害が起きた直後、自治体や消防・警察・自衛隊などの公的支援は、すぐに届くとは限りません。
道路の寸断、通信の遮断、人手不足——大災害の直後は誰もが混乱し、「自分の命は自分で守る=自助」が最も重要な時間となります。
その目安が「72時間(3日間)」。
阪神淡路大震災や東日本大震災でも、この時間をどう過ごせたかが、生死を大きく分けました。
■ “3日間”を生き抜くために必要な3つの視点
🔹 ① 水・食料・トイレ:生きるための基本装備
飲料水:1人あたり1日3L × 3日分=9Lが理想
食料:温め不要・長期保存可能なものを(アルファ米、缶詰など)
トイレ:断水・停電時も使える「簡易トイレ」が必須
✅ 備蓄量は「人数 × 3日分」が目安
✅ 家族全員分がひとまとめに保管されているかが重要です
🔹 ② 情報・連絡手段:“状況を知る”ことが安心に繋がる
スマホが使えない場合に備え、手回し式のラジオ・ライトを常備
モバイルバッテリー、乾電池、ソーラー充電器も活躍します
家族間の安否確認のルールを事前に決めておくのも有効です
✅ 災害時に「情報がない」ことが不安と混乱を引き起こします
✅ 停電しても使えるアイテムを選ぶことが大切
🔹 ③ 寒さ・ケガ・感染症対策:“命をつなぐ安全確保”
毛布やアルミブランケット、カイロで体温保持
救急セット(消毒・包帯・絆創膏)で応急処置に備える
マスク・手袋・除菌シートは避難所でも重宝します
✅ 特にお子さま・高齢者がいる家庭では体温調節・衛生管理が命に直結します
■ 3日間の備えは「1回そろえて終わり」ではない
残念ながら、備蓄品の賞味期限が切れていたり、電池が液漏れしていたりと、
“あるつもり”で中身が機能していないケースは非常に多いです。
そこで私たちは、「日常の中で自然に点検できる」よう、
玄関やリビングに置ける“しまいこまない防災グッズ”=防災チェアーの開発を進めています。
■ あなたと家族を守る“3日間”の準備、できていますか?
防災は「特別な人のための特別な備え」ではありません。
あなた自身、そして大切な人を守るために、**誰にでも必要な“暮らしの一部”**です。
ぜひ一度、ご家庭の防災セットを見直してみてください。
もし「うちには無いかも」と思ったら、私たちFCSがその第一歩をサポートします。